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氷上にあらず奮闘記3

岡田 太一(2年)

氷上奮闘記をご覧の皆様、こんにちは。観光学部観光学科新3年、岡田太一です。また、こちらでアイスホッケー部新主務を拝命いたしましたこともご報告させていただきます。頼りない主務と感じられていると存じますが、どうかよろしくお願いいたします。

さて、前回の氷上奮闘記を書いたころも、いえ、前々回のころもそうでしたが、私は両膝の半月板を損傷し、形成切除のための手術を行いました。そのため、1年生の10月に負傷して以来、運動できない状態が続いています。左右膝の手術のタイミングがずれたこともあり、未だに両膝に補助装具を装着したうえでの杖つき生活を強いられています。前回の氷上奮闘記では経路依存性という言葉を挙げ、苦しい今の状況は今まで自分がしてきた選択の結果で仕方ないことだと半ば諦めの感情がありました。 しかし、どれだけ燻ろうとも時間が猶予を与えてくれるわけではありません。杖をつくようになってから1年が経過し、もはや2年生すら終わりを迎えるこの頃です。焦って行動することが良い結果を生みはしないことをこの治療の日々から身に染みてわかっていたとしても、今まで以上の強い焦りを覚えることが多くありました。

そのように気の晴れない日々を送っていた私を、先輩方は主務という要職に据える判断をされました。リハビリが思うように進まないことやチームへの貢献ができない一年間を過ごしたことへの私の焦りを新主将の鈴木先輩は見透かしていたのかもしれません。インターカレッジ大会期間中に鈴木先輩は私を呼び出し、上記を指摘したうえで、来年度は主務としてだけではなく、与えられた役職以上の働きを期待するという言葉をかけてくださりました。そこまで言ってくれる人がいたおかげで私も腹を括って前を見ようと、主務という立場からチームを支える重責を背負おうと思うことができました。過去の私に言い返すならば、今の私が過去の私の選択の結果に苦しんでいるからこそ、数年後の私のために今できることをやるべきだ、と今の私は考えられます。私のこの経験やそれで得た知見がいつか誰かを救えるのかもしれません。大学4年間を超えた先でいつの日か、あの日々は有意義なものだったのだと胸を張って言える人になろうと思います。

ありがたいことに、日々のリハビリの甲斐もあり杖をはずして生活できる日もそう遠くないようで、 新年度のスタート前に完全に杖なしで過ごせるようになることを今の目標としています。完治はいつなのか、そもそも以前のように動けるようになれるのかはまだわかりません。それでも、今求められている責務だけでなく、私ができるチームへの貢献を探して形にしていきます。

重ねて、大変頼りない主務ですが、どうかよろしくお願いいたします。

(2024年3月4日 19時32分)

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