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立教らしいアイスホッケーとは

久保 光大(3年)

 氷上奮闘記をご覧の皆様、こんにちは。コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科3年の久保光大です。

 気が付けばもう大学3年目が終わりに近づいており、時の流れの早さを感じています。今シーズンは3年生ながら副将を努めさせていただきましたが、チームとしても個人としても思うような結果が出せず、不甲斐ない気持ちでいっぱいです。来年度は、より良い結果をお見せできるように精進して参ります。
 この1年間、人数や資金が少ない中でも充実した活動をすることができたのは、全て、私達を支えてくださっている、監督、コーチ、OB,OG の方々のご支援のお陰です。心より感謝申し上げます。

 最近の氷上奮闘記では、後輩達が、習慣やバリアフリーなど非常に難しい話題を用いて執筆しておりましたが、私は日本語が苦手ということもあり、チームのあり方にだけフォーカスしたいと思います。
 私たちの中でよく耳にする「立教らしいホッケー」、今年もこの言葉をミーティングや練習などで繰り返し利用してきました。しかし、立教らしいホッケーとは何なのか、シーズン途中から分からなくなっている自分がいました。
 「守りを中心に少ないチャンスで決めきる」。これがチーム全体で意識している立教のホッケーであると思います。私も去年まではそうだと思っていました。しかし、逆に私たちが相手を上回るようなことが起きた場合、私たちが強くなった場合、「守りを中心に少ないチャンスで決めきる」という今までの立教らしいホッケーの意味合いでは矛盾が生じると感じました。
 「守りを中心に少ないチャンスで決めきる」とは攻めたい、点数を決めたいという気持ちを我慢し、体を犠牲にしながら何がなんでも失点するのを防ぎ、数回の得点チャンスで何がなんでも点数をとりにいくことです。これを体現させるために重要なことは「チーム一丸となって全力でプレーする」ことだと思います。
 守りにおいても攻めにおいても常に100%の力を出し、お互いに支え合いながら勝利を目指す。これこそ私達が今まで体現してきたホッケースタイルで、「立教らしいアイスホッケー」の本当の意味だと思います。
 今シーズン、ディフェンスはほぼ出ずっぱり、まだホッケーを始めて半年も経っていない選手がフル出場、私と上野はフォワードをやりながらディフェンスも行い、出場時間が45分以上、という1部リーグで戦うのは厳しいようなチーム状況でした。しかしその中でも1部Aチームともある程度戦うことができたのは、チーム全員で「立教らしいアイスホッケー」を体現していたからだと思います。その結果今シーズンは多くの人たちに応援されるようなチームに成長することが出来たと思います。
 今シーズン、私達の勝利の姿をあまり見せることができませんでした。しかし、プレイヤー8人の中、1部Aチームトップの東洋大学相手に体を張りながらチーム一丸となってゴールを守り、神奈川大学相手に頑張って走り、最後まで点数を取ろうとした秩父宮杯。そして秋リーグ戦の、第2ピリオドの途中まで同点で粘った専修大学戦や、多く責められながらも勝ち切った東京大学との入れ替え戦。6失点で抑えたインカレの日本大学戦。決して強いチームではありませんでしたが、負けていても最後まで諦めない私達の姿は、多くの人に頑張って欲しい、応援したいと思って頂くことが出来たのではないかと思います。

 私はこの「立教らしいアイスホッケー」でラストイヤーを駆け抜けていきたいと思いますので、今後とも応援の程よろしくお願いいたします。

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(2023年1月16日 20時23分)

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