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2022年を振り返って

栗原 大芽(1年)

 氷上奮闘記をご覧の皆様、こんにちは。法学部法学科1年、栗原大芽です。

 早いもので本年も残りわずかとなり、年末に向け何かと忙しい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私達は、秋リーグ戦を終え、一昨日4年生の引退試合であるインカレの初戦を、劇的な逆転勝利で飾ることが出来ました。今回は、年の終わり、代替わりが近いということもあり1年間を私なりに振り替える形で書き綴りたいと思います。

 最近の氷上奮闘記の例に沿うと、習慣やバリアフリーといった話が書かれていましたので、例にもれず私からは、最近読んだ『Listen』という本について、少しばかり話させていただきたいと思います。
「最近じっくり腰を据えて話したことはありますか」といった問題提起から始まるこの本ですが、題名の通り聞くことの重要性について語られている本です。その中で私が面白いと感じたのは、人間が不確実性を異常なまでに敬遠するという話です。例え話ですが、教室に入った時に全く知らない人と、一度話した事はあるが、自分が苦手な人がいたとします。この時、どんなに自分が苦手であったとしても、恐らく一度は話したことのある後者に話しかけるでしょう。これが不確実性からの逃避です。もしかしたら、前者と大変意気投合する可能性や、思いもよらない発見があるかもしれません。このように、不確実性には計り知れないほどの可能性が隠れているのではないかという話でした。何か自分から行動をすること、変化することは、非常に敬遠されがちです。しかし自分からの不確実、新しいことへの動きは自らにとって大きな可能性があるのではないでしょうか。
私にとってのアイスホッケーへの挑戦は、新しいことに向き合うという意味において同様で、未知の世界に飛び込むという、とてつもないチャレンジでした。私は高校時代、陸上部に所属していました。陸上競技は、基本的に個人競技であり成績はすべて自分で責任を負い、自分をコントロールして記録を作っていくという形でした。しかしアイスホッケーという競技は、チームスポーツであり、一人の力ではゲームを決することが難しく、チーム力が問われます。チームで一つの勝利をもぎ取るという事の楽しさと難しさ、またチーム内での自分の役割などを全体の中で考える事が、今までとは違った経験で、楽しさを感じています。
振り返ると、初心者で入部した当初は、毎回の練習についていくことだけで精一杯で、ただただ一生懸命に動くことしかできず、周りの動きや自分のポジションなどを考える余裕はありませんでした。しかし、最近では先輩方や同期からのサポートのおかげもあり、少しずつではありますが、自主的に動けるようになったのではないかと自信もつき始めています。不確実であり新しいものへの挑戦が、自分の新たな可能性を引き出してくれた事を、この経験を通して実感しています。この先、自分の役割を果たし、しっかりとチームに貢献して、より充実したアイスホッケー生活を送りたいと思っています。

 疎い文章でしたが、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。また、私達立教大学アイスホッケー部を日々応援してくださっている多くの皆様、本年もありがとうございました。来年も本年以上に精進してまいりますので、応援の程よろしくお願いいたします。

(2022年12月22日 18時44分)

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