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怪我とアイスホッケー

鈴木 孝輔(2年)

 氷上奮闘記をご覧の皆様、こんにちは。今年度、副務を務めさせていただくことになりました経済学部経済学科2年の鈴木孝輔です。10月に入り、徐々に秋らしくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。季節の変わり目ゆえ、ご自愛のほどお祈り申し上げます。
 私たち立教大学アイスホッケー部は、関東大学リーグ戦の真っただ中におります。チームは試合に向けミーティングや練習を重ねており、人数が少ない中ひたむきに勝利を目指しております。皆様に勝利の報告ができますように、さらに精進してまいります。ご声援のほどをよろしくお願いいたします。
 公式戦勝利に全力を注ぐ中、私は公式戦3日前の練習中に足を骨折してしまいました。ただでさえ少ない人数の中、私が怪我をしてしまうことで更に人数が少なくなってしまい、チームの雰囲気に水を差してしまいました。チームに対して申し訳ない気持ちで一杯です。私自身大会前にこのような怪我をするとは思わず、医師から骨折を告げられた際には頭の中が真っ白になりました。元々自分のアイスホッケーの成長が全く見られず、徐々にアイスホッケーに対する情熱が失われていっている中での怪我でした。もういっそこの競技を辞めてしまおうかなという、あってはならない考えも浮かんでしまいました。今考えればこんな自分の姿に嫌悪感を覚えますが、それくらい精神的に辛かったです。また怪我をしてしまったことで、チームの中で自分は何も貢献することができないただのお荷物なのではないかと勝手に思い悩んだりもしました。
 そんな精神状態の中、川上キャプテンから相手校の試合分析を依頼されました。恐らく試合中何もすることができない自分のために、仕事を用意してくださったのだと思います。アイスホッケーのことが分かっていない自分だけではとても務まりそうにないと思い、無理矢理同期を巻き込んでしまいました。無理矢理と言いましたが、実際同期の2人は快く受け入れてくれたので無理矢理というのは語弊があるのかもしれません。そんなこんなで一緒に試合動画を見るようになりましたが、今まで同期の2人と真剣にアイスホッケーについて議論することは少なかったので、新鮮さとアイスホッケーに対する面白さを感じるようになりました。特に経験者目線からの試合の分析はとても勉強になったと思います。自分が「この場面でこの動きはどうなの?」と聞くと、「これはこういう狙いがあると思う」と答えてくれます。こんな会話をしていく中で、徐々にアイスホッケーに対して改めて面白いスポーツだなと考えるようになりました。一緒に試合を分析してくれて、同期の2人には感謝の気持ちで一杯です。また練習を見学している時やベンチで試合を見ている中で、アイスホッケーに対して熱くなっている自分がいました。結局自分はセンスがなくとんでもない下手糞でも、アイスホッケーというスポーツが好きであると認識しました。これは怪我をしなければ気づかなかったのかもしれません。この怪我があったからこそ自分のアイスホッケーに対する情熱が戻ったといっても過言ではありません。そういう意味ではこの怪我は良い怪我ではなかったのかとポジティブに考えております。100%フル稼働で大好きなアイスホッケーに復帰できるようにリハビリを頑張っていきたいと考えております。
 長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。これからも応援の程よろしくお願いいたします。

(2022年10月10日 10時5分)

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