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僕、部活辞めたいです。

佐山 雄一(3年)

「僕、部活辞めたいです。」
去年の8月、自分は大宮先輩に突然報告しました。
理由はいくつかありましたが、1番大きかったのは"この部活では活躍できない"からでした。

入部当初、幼い頃スケートを習っていたという経験だけで、チームのエースになれると思っていました。実際蓋を開けてみれば、1年半のあいだ試合に出場することはありませんでした。もう、この部活で活躍することはないだろう。そう思い、退部を決意しました。

しかし、今こうして氷上奮闘記を書いているように、辞めることはできませんでした。その節はチームに大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

ただ今は迷いなくアイスホッケーが出来ています。それは去年のリーグ戦を通して、目標が変わったからです。

"自分のなれる最高の選手になる"
これが新たな目標でした。

それまでは"エースになる"や"活躍する"など理想や御託を並べ、その都度、現実との差に苦しんできました。
ただ、実際リーグ戦に出場すると、思ったよりも自分は動けたと感じました。自分は自分の実力をちゃんと理解できていませんでした。それを理解して、"達成できる最大限の選手像"を目標にすることにしました。

その目標は妥協だと言われれば、そうかもしれません。
大きい夢を追った方がいいと言われれば、そうかもしれません。

でも、アホみたいな大きな夢を見るよりも、現実に失望するよりも、"自分のなれる最高の選手になる"ほうがずっと希望が見えるような気がしています。

だから、もし今部活を辞めようと悩んでいたり、今後悩む事があったら、今の目標や理想を捨てて"自分のなれる最高の選手"になろうとしてほしいと思います。

さて、チームに置き換えてはどうでしょうか?
今シーズンの目標はリーグ戦1勝です。

今の目標は小さすぎないでしょうか?
それはこのチームの達成できる最大限の結果でしょうか?
リーグ戦は2巡するのだから1勝できたら、2勝もできるだろうし、ほかにもう1試合くらいジャイアントキリングを起こせるかも知れません。

最近は今シーズンの目標を意識している選手はあまり多くないような気がします。
達成できる最大限の目標を設定して闘志を絶やさないようにする必要があるかもしれません。

少なくとも、勝手に自分はリーグ戦2勝を目標にこの後の夏合宿、サマーカップに取り組んで行きたいと思います。

(2019年9月3日 6時46分)

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