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感謝を込めて

西尾 優希(4年)

お久しぶりです。
4年の西尾優希です。
近頃、東京では昼間に上着を着なくても良いくらい暖かくなり、だんだんと春を感じるようになってきました。
私は毎年のことながら重度の花粉症と格闘する毎日です。皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、昨年末のインカレを持ちまして4年間のアイスホッケー部生活を引退いたしました。
外出先から帰宅してふと壁の時計に目をやり、現役時代の練習時間を指していると、自然と部員との時間を思い出します。どこからかパックがフェンスに当たる音が聞こえて来そうで、懐かしくて、照れ臭くて、くすぐったい気持ちに駆られます。
でも不思議と寂しい気持ちにはなることはありません。むしろ清々しくて、あぁ後悔なく本当に4年間やりきれたんだなぁ、と達成感でいっぱいです。

1年生の春、ルールも分からず友人の付き添いで見に行った東洋大学戦が私のアイスホッケーとの出会いでした。
結果は大差をつけて敗北していたものの、そんなことはお構い無し。パスを繋ぐ声、相手とぶつかる身体、スケートが氷を削る音、汗しぶき…。どの瞬間を切り取っても、これまでスポーツとは無縁の生活を送ってきた私にとっては新鮮かつ衝撃的で、なんて激しくてカッコいい競技なんだ!と自分の手足が冷えきっていることにも気がつかないくらい興奮気味に観戦した日を未だによく覚えています。
その感情は4年経っても、変わりませんでした。
スポーツと無縁だった自分が平昌五輪の予選からテレビに釘付けになってスマイルジャパンを応援していたことを振り返ると、この部活動生活で新しく自分が没頭できる「軸」を頂いたようにも思います。初めてご縁のあったスポーツがこの競技で幸せでした。

仲間との出会いもまた、大きな宝です。
これまでの私は、いかに「井の中の蛙」であったかということを知りました。人が10人いれば10通りの生き方があり、それぞれの青春があり、考え方がありました。
私よりもずっと前から勝負事やそれぞれの困難に隣り合わせで生きてきた仲間たちはもっと大人で、いつ何時もどっしりと構えていました。部活でもプライベートでも、その大きな存在に幾度となく救われてきました。

4年間という数字にしてしまうとなんだか短いようにも感じますが、大切な仲間と過ごした時間は数字に表せないくらい色濃く、誇らしい時間となりました。
それも一重に、この4年間で携わってくださった皆様の温かいご指導とお心遣いのおかげです。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
また、ここで頂いたご縁が一生のものとなりますように、どうか今後ともご指導いただければ幸いです。
社会人生活のスタートもいよいよ来月に控えております。立教大学アイスホッケー部の名に恥じないように社会人一年生、身を引き締めて参ります。
重なりますが、4年間本当にありがとうございました。

(2018年3月11日 0時22分)

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