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立教愛

平子 遥山(2年)

氷上奮闘記をご覧の皆様、こんにちは。スポーツウエルネス学部スポーツウエルネス学科2年の平子遥山(ひらこ ようざん)です。
私の地元では雪が降り積もり、除雪作業による腰痛と向き合う季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。私は、長かった秋大会が終了し、少し時間に余裕が生まれたことで、非常に有意義な日々を過ごしております。その中で、今シーズンの立教大学アイスホッケー部について改めて考える時間を多く持つことができました。今回は、その中で私が感じた思いを綴らせていただきたいと思います。拙い文章ではありますが、最後までお読みいただけましたら幸いです。
いきなりではありますが、私は立教大学アイスホッケー部が大好きです。その理由は、良くも悪くも「このチームはこういうチームだ」と一言で表せる明確な型が、現時点では存在していない点にあります。他大学を見渡すと、戦術的な特徴や、寮生活ならではの規律・上下関係など、日常生活を含めた明確な特色を有するチームが多く存在します。高校生は、そうした特徴を踏まえて進学先を選択していくことが一般的だと思います。
一方で、現在の立教大学アイスホッケー部には、目に見えて分かるような特徴は少ないかもしれません。しかし、初心者が多く在籍し、「まずは一勝」を目標としていた数年前のチームと、現在のチームは全くの別物であり、今まさに変わらなければならない変革期にあると感じています。そして、その変化の途中にあること自体が、今の立教の大きな特徴なのではないでしょうか。
私にとってそれは、自分たち次第でどのような形にもチームを作り上げることができる、非常にやりがいのある環境です。この環境は、確実に自分自身を成長させてくれるものだと感じており、だからこそ私は今の立教大学アイスホッケー部が大好きです。また、立教大学アイスホッケー部に入部したという自分自身の選択を、他人ではなく自らの力で正解にしたいという強い思いが、日々の原動力となっています。
形が変わりつつある今の立教に必要なものは、明確な「結果」であると私は考えました。そして、強いチームになるためには、選手・マネージャー・スタッフの全員が、立教大学アイスホッケー部を心から好きであることが重要なのではないかと思います。全員がチームの勝利のために、自分のすべきことを理解し、時には何かを犠牲にしてでも行動できる。そのような集団こそが、良いチームであると私は考えています。
しかし、現状のチームには不満を抱えている選手が多くいるのではないかと感じています。不満を抱えたままでは、良いパフォーマンスが発揮できないのは当然です。では、なぜ不満が生まれてしまったのかを私なりに考えた結果、その不満を適切に消化・共有できる機会が少なかったのではないかという結論に至りました。全体ミーティングの回数を増やすことや、チームビルディングを目的とした活動を行い、選手同士の関係性を深めていくことで、不満は少なからず軽減できたのではないかと思います。
もちろん、自己中心的な不満や単なる愚痴は慎むべきですが、チームを思うがゆえに生まれる不満や意見は、チームのことを真剣に考えている証拠でもあります。それらを正しく伝える場があり、適切な表現で共有することができれば、非常に価値のある意見となり、チームとして大切にすべきものだと思います。ただし、不満や意見は「言えば良い」というものではありません。自分自身で変えられる部分はないかを常に考え、自分に矢印を向ける姿勢こそが、チーム・組織の一員として最も重要であると感じました。
では、全員が立教大学アイスホッケー部を好きになるためにはどうすれば良いのかを考えると、大前提として、全員がアイスホッケーを好きだからこそこの場に集まっているという共通点があると思います。せっかく好きな競技に打ち込むのであれば、楽しむ姿勢を大切にし、各自が良い雰囲気づくりに努めるべきではないでしょうか。その積み重ねが自然と良い環境を生み出し、結果として立教大学アイスホッケー部への愛情につながっていくのだと私は考えています。
そのような思いを持つ中で、結果が強く求められていた今シーズンの立教大学アイスホッケー部は、1部Aグループ昇格という目標を達成することができませんでした。セカンドリーグまでは、目標であった1部Aグループ昇格が現実的に見える位置まで進むことができましたが、その背景には、春大会では出場機会の少なかった1年生の成長と躍動があり、私自身も多くの場面で助けられました。
しかし、ファイナルリーグでは思うような結果を残すことができず、「あの選手がいれば」「怪我人がいなければ」といった思いを抱いた人が多くいたのも事実であり、実際にそれを耳にする場面もありました。私はその現実が非常に悔しく、同時にチームを勝利に導くことができなかった自分自身の力不足を痛感しました。確かに、主力選手が欠けた影響は決して小さなものではなく、私自身もいてくれたらなと思うこともありました。しかし、存在しない戦力を求めている時点で、そのチームが勝利を掴むことはできないとも感じています。
それでも私は、主力選手が何人か欠けていたとしても勝てるチームであるという姿を示したいと思い、最後まで諦めずにプレーしました。しかし、私は多くのアイスタイムを与えていただいたにもかかわらず、チームを勝利に導くような決定的な活躍ができませんでした。そのことは、自分自身の不甲斐なさであり、非常に申し訳なく思っています。
今シーズン、私は「目に見える結果を残せる選手になる」ことを目標に掲げていましたが、残念ながら自分が納得できる結果を残すことはできませんでした。だからこそ、年末に控えるインカレでは必ず結果を残し、今シーズンを良い形で締めくくるとともに、来シーズンを良いスタートで迎えられるよう、日々精進してまいります。
拙く、伝えたいことが多いため分かりにくい文章となってしまいましたが、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。今後とも変わらぬご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。

(2025年12月22日 15時0分)
第98回日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)
立教大学
 
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九州大学
 
試合予定
2025/12/24  16:00
東大和スケートセンター
80th Anniversary

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