氷上奮闘記をご覧の皆様、こんにちは。観光学部観光学科4年、岡田太一です。日々の寒暖差が大きく安定しない天候が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私としては、大学生活も4年の秋に差し掛かり、間もなく訪れる人生の岐路を自覚せざるを得ません。
この氷上奮闘記も、私に番が回ってくるのはこれで7回目となります。おそらく全8回であることを思うと、本に部活動の終了が見えてきてしまったのだなと実感します。ちなみに今回を含めた既存7回分のうち選手として氷にのれている期間に書かれたものは最初の1回のみ、それ以降の6回はすべて膝に矢を受けた状態です。なんという不良債権か。
思えば私が膝を受傷したのは1年生のちょうどこの時期、秋リーグの真最中でした。時はここまで長い、一生物の怪我となるなんて考えもしませんでしたが、初の予想に反し、治療は長引き、2度手術を受けるまでの大事になりました。杖なしでは出歩けない時期もあり、部活動関係なくあらゆることで我慢が強いられることも多かったです。
今までは怪我人としてサポート役に回る傍ら、毎週リハビリのため通院し、選手復帰を目標として活動してきました。しかし、その回虚しくコンタクトスポーツへの復帰は叶わず、もはや部員としての生活は2ヶ月強といった現状です。それでも今では杖や膝の補助装具なしで階段昇降やランニング程度の軽運動は問題なくできるようになりましたし、今後も自分にできる部への貢献を探していこうと思います。
部への貢献、といえば前回の氷上奮闘記で私は、氷に乗れなくなってしまった私がやるべきことの一つとして、チーム一丸となった雰囲気を形成していくことに協力したい、というものを書いていました。負傷して以来部から心が離れていた私を先輩方がつなぎとめてくれたように、全員が同じ方向を向くために私ができることがあるのではと考えたのです。
そのための手段として他者に興味を持ち部員と沢山コミュニケーションをとろうと考え、実際に今年度は今までと比べ圧倒的に後輩たちとの交流を増やすことができているかなと感じます。(今まで他人に興味を持たな過ぎたというのもあるでしょうが)ご飯会や遊びに行くなど、掲げた目標云々に関係なくよく遊ぶ大切な友人が増えたと感じます。
その結果、最近私のチームや選手へのサポートに対するモチベーションが以前より高まっていると感じます。人と人との縁の力はこのような形で現れるのですね。他者のために自分を変えようとした結果、それが自分のためになるなんて話的で素晴らしい経験をさせていただきました。
うまくいかないことの多い3年半でしたが今後の人生の糧になる重要なことを多く学べているのではないかと思います。
今期のチームも私の部活動生活も残り時間はわずかですから、自分のできることをできる限りやって、最後まで全力で駆け抜けていきたいです。私は走れませんが。