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なんくるないさ

ウィルコックス 廉(1年)

 氷上奮闘記をご覧の皆様、こんにちは。グローバル・リベラルアーツ・プログラム1年のウィルコックス廉です。コンビニのおでんが恋しい季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか? 私は東京の冬を初めて過ごすので、これからもっと寒くなると考えるとゾッとしています。

 さて本題に入りますが、今回は私の故郷である沖縄のある方言を紹介したいと思います。皆様は「なんくるないさ」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。「なんくるないさ」は沖縄の有名な方言で、沖縄に関わりのある方やない方でも一度は聞いたことのある言葉だと思います。「(物事は)なんとかなる」という意味を持っていますが、これは実は正しい形ではなく、その意味を正しく理解するため今回は「まくとぅそーけー、なんくるないさ」という言葉を改めて紹介します。「まくとぅそーけー、なんくるないさ」という言葉は、沖縄の方言で「善行や陰徳を積んでいれば物事はなんとかなる。(結果的に)うまく事が運ばれ、報われる」という意味を持っています。「まくとぅ」は「正しい行い」や「誠実さ」を表し、「そーけー」とは「そうしていれば、施していれば」、「なんくるないさ」は「なんとかなる、結果的に良い方向へ導かれる」というニュアンスを持っています。この表現は、南国沖縄の人々の生き方や価値観を象徴するものだと思います。

 この言葉には、困難な状況に直面しても、正直で誠実な行動を続けていれば、いずれは良い方向に進む、という楽観的なメッセージが込められています。沖縄の人々の温かく穏やかな気質や温暖な気候、自然と共存する文化背景が反映されており、他者と助け合いながら生きることの大切さも感じられます。

 日常生活の中で多忙を極めた時やストレスに押しつぶされそうになる時、この言葉が私に希望や前向きな気持ちを与えてくれることがあります。私も沖縄の祖父母に辛い時があればこの言葉をよく言われ元気をもらいました。上京したての頃は電車や一人暮らしで慣れないことも多く、部活や課題などで疲労困憊な時にはよくおじぃ、おばぁのことを思い出し、この言葉を頭の中で反復し「くんち(根気)」をつけていました。今でもよくしています。

 沖縄の歴史や文化を知るきっかけとしても、この言葉の意味や背景を理解することは大変興味深いものだと思います。正しく善い行いを大切にする心を持ちながら、前向きに生きる姿勢を学べる言葉として、多くの人に紹介したい表現だと思ったので、この機会をお借りして紹介させていただきました。

 最後になりますが、私も立教大学アイスホッケー部の一員として、まくとぅを積み重ねながらチームのさらなる成長と飛躍を目指し、全力で取り組んでまいります。拙い文章ではございましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。エイワ杯2024年度関東大学アイスホッケーリーグ戦セカンドリーグは残り2試合となりました。ディビジョン1-Aグループ昇格を目標に、チーム全員で団結して最後まで戦い抜きます。引き続き、温かいご声援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(2024年12月9日 14時25分)
2024年度関東大学アイスホッケーリーグ戦
慶應義塾
4
×
立教
2
試合終了
2024/12/15  14:30
ダイドードリンコアイスアリーナ
80th Anniversary

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