時が経つのは早いもので、氷上奮闘記をご覧の皆様とのお付き合いももう丸4年となってしまいました。
改めまして、本年度主将を務めました、経営学部経営学科4年の田中大悟です。
これが最後の投稿になるとまだ信じられていない自分がいます。
私たち4年生は1月の引退試合をもって体育会での活動を終えました。高校まで私が過ごしたクラブチームでは3月末まで活動があり、次のステップまでの空白期間(=引退期間)がありませんでした。そう、私は競技歴14年、大学生にして初の引退を経験したのです。
そのせいか、4月になれば何事もなかったかのように秩父宮杯に出場していそうな、どこか不思議な感情が心を満たしています。
しかし、体育会での活動に未練があるわけではないのです。
むしろ、この1年間の活動にはとても満足しています。
思い返せば丁度1年前、まだ対面での活動が制限されていた2月にこのチームが始動しました。まずは新チームのスローガン、目標を決定しました。私はオンラインで行われたこのミーティングが成功するかとても不安だったことを覚えています。
世間ではオンラインが対面を代替可能と謳われていますが、現場の人間からしたらそんなことは微塵も思えませんでした。少なくとも、対面からオンラインへの過渡期にあったあの時期はオンライン化でのモチベーション低下が大きな問題であり、チームへの求心力は最低だったといっても過言ではなかったと思います。
そんな中で行われたミーティングで私が求めたのは「納得感」でした。
どれだけ時間がかかってもいい、自分たち全員が納得できる目標を設定しよう、最後まで本気で向き合うことができる目標を考えよう、それだけを投げかけ続けました。
(その結果決まったスローガンがHUNDRED=本気で向き合うになったのも面白い話ですが)
このミーティングを通じての私にとっての思わぬ収穫は、どれだけミーティングが長くなっても、同期が本気で参加し続けてくれたことでした。
求心力は低くなっていたかもしれませんが、私も、そして同期も、それを取り戻したいと思ってくれているんだと感じました。
今思えば、私がこのチームのために頑張ろうと決めたのはその瞬間だったかもしれません(笑)
かくして決まったスローガン「HUNDRED」でしたが、果たして今年度のチームは本当に頑張ってくれたと思います。
特に同期は、昨年度とは見違えたと先輩方に言われるほどチームに前のめりでいてくれたと思います。プレーでは後輩たちが目立ちがちでしたが、彼らが日常からチームを精神的に引っ張り、奮い立たせていたのは間違いないはずです。私が保証します。
1年を通してHUNDREDであり続けてくれたチームに感謝しています。
また、今年度はユニフォームのリニューアルを始め、OBOGの皆様にも多大なお手数をおかけしたと思います。
コロナ禍においても会場に足を運んでくださる皆様の存在は確実に私たちの力となっていました。昨年度が無観客での開催だっただけに、観客の前でプレーする喜びを一層感じられました。
加えて、「立教スポーツ」編集部の皆さんが撮ってくださる写真も私たちのモチベーションとなっていました。
選手は皆さんの取材を本当に楽しみにしていて、それは試合後に取材の指名を待ってソワソワしている部員たちの姿を皆さんにも一度見てほしいくらいです(笑)
主務、主将と幹部を拝命し、さまざまな体験を経験し多くの人と関わる中で、私たちがどれだけ多くの人の期待や応援の上に存在しているかを実感することができました。
私たちを応援し続けてくれた皆さんに、心から感謝申し上げます。